このページではアクサダイレクトのペット保険を詳しく解説します。アクサダイレクトが気になっているという方は、ぜひ一読してみてください。重要な項目から見落としがちな注意点まで詳しく説明しているので、ペット保険探しの助けになると思います。

アクサダイレクトは通院・入院・手術を補償する「フルカバー型」のペット保険を販売しています。

新規で加入できるのは満9歳未満のペットの犬・猫です。基本的に申込前の健康診断は不要ですが、ブルドッグなどアクサの分類で「犬4」に該当する場合は所定の健康診断書を提出する必要があります。

「加入を考えているけどペットの年齢が分からない・・・」とのことでしたら、お近くの動物病院で獣医師による推定年齢をご確認しましょう。

アクサダイレクトは自動車保険などでも有名なので、名前はご存じという方も多いかもしれません。
とはいえ有名だからという理由でペット保険を選ぶと後悔につながってしまうかもしれません。
知っておくべきポイントについて、詳しく説明していきます。

ぜひ参考にしてペット保険選びに役立ててください!

アクサの補償は日額・回数制限なし

アクサダイレクトのペット保険には、日額・回数制限が設定されていません。年間の補償限度額の範囲内なら、無制限で保険を利用することができるタイプです。補償割合によって2つのコースから選択することができます。

アクサの補償内容
補償割合 50% 70%
年間の補償限度額 50万円 70万円

大手のアニコムやアイペットは日額・回数制限が設定されていますが、アクサの補償内容はいたってシンプルです。

1年間の保険期間が終わると年間の補償限度額はリセットされます。このタイプのペット保険の中には、限度額に達すると保険契約が失効してしまうものもありますが、アクサでは失効にはなりません。その保険期間中は利用できなくなりますが、更新によってゼロから補償を受けることができます。

失効→保険契約が保険期間の中途で効力を失うこと

ざっと説明してきましたが、ここまでの内容だと分かりやすくて使いやすいペット保険に思われた方も多いかもしれません。しかし、補償に関していくつか見逃せない注意点(デメリット)があります。

※補償の対象外となる項目もあります。詳細は、重要事項説明書および約款でご確認ください。

注意点①補償割合70%は満10歳まで

補償割合70%のコースは満10歳までの引受けになります(保険始期日が2021年1月1日以降の契約から)。

補償割合70%のコースに加入していた場合、11歳以降も継続していこうと思うと、補償割合50%のコースに変更しなければいけないということです。
一般的に病気やケガのリスクが高くなる高年齢期に補償が縮小されるということなので、デメリットだと思います。

※詳細は、重要事項説明書等でご確認ください。

注意点②補償対象外項目が比較的多い

アクサは歯科治療が補償対象外です。歯科治療は犬・猫ともに必要になる可能性が高いものなので注意が必要です。また、「発症した保険期間は補償するけど、保険更新後は補償しない」という項目が多くあります。

以下で、会社によって補償対象外か否かが異なっている主な病気やケガなどについて、補償対象外と定められているかどうかを表にしました。
大手のアニコムとアイペットをベンチマークとして比較します。

病気・ケガ アクサダイレクト アニコム アイペット
睫毛乱生 ×
涙やけ ×
歯科治療(注1) ×
猫エイズ ×
膝蓋骨脱臼 ー(注3)
先天性疾患(注2) ー(注3)
股関節形成不全症 ー(注3)
レッグペルテス ー(注3)
てんかん
チェリーアイ
気管虚脱
椎間板ヘルニア
鍼灸治療
時間外診療 × × ×
減感作療法 ×

(注1)不正咬合、歯列矯正など病気・ケガにあたらないもの、治療に該当しないものは含まない。
(注2)保険期間が始まった後に発見された先天性疾患。
(注3)保険契約の保険期間内に発生した(獣医師により初めて発見された)疾患の治療費用に限り補償される。次契約以降では補償対象外。

【上表の前提条件】
・ここでの補償対象外とは、重要事項説明書や約款で「保険金をお支払いできない主な場合」などとして記載のある病気やケガのことを指します。
・重要事項説明書・約款で補償対象外と明記されていないものを「ー」と表示しています。健康状態等による引受基準は各社によって異なるため、「ー」としていても補償されないこともありますので、予めご了承ください。
・重要事項説明書・約款で補償対象外と明記されているものを「×」と表示しています。

【注意事項など】
※表は補償対象外となる全ての病気・ケガを記したものではありません。詳細は、重要事項説明書および約款でご確認ください。
※実際の保険金の支払いについては、「補償開始前からの症状か」などを含め保険会社が審査・査定を行ったうえでの判断となります。また、前提条件の相違等により補償内容が異なる場合があるので、実際に適用される補償内容について保険会社に問い合わせたうえで商品選択を行ってください。

※ここには保険商品の内容の全てを記載しているものではありませんので、あくまで参考情報としてご使用ください。
※ここに記載されている保険商品の詳細な内容については、重要事項説明書および約款にて必ず全般的にご確認ください。

アクサダイレクト重要事項説明書
アニコム重要事項説明書
アイペット重要事項説明書

主に小型犬がなりやすいとされる膝蓋骨脱臼(パテラ)や先天性疾患は、治療費が継続して必要になって膨らんでいく可能性がありますが、疾患が発見された保険期間内でしか補償されません。

さらに表の項目以外にも、

ウォブラー症候群
肘関節形成不全
肘関節の尺骨離脱
肘関節の橈骨離脱
前肢橈骨の湾曲症
眼窩の形成不全
眼瞼外反
眼瞼内反
進行性網膜萎縮
下顎骨の炎症性疾患
歯および顎の形成不全
猫伝染性腹膜炎

は、膝蓋骨脱臼(パテラ)などと同じく、疾患が発見された保険期間内でしか補償されません。契約更新後は補償対象外です。

アクサダイレクトは比較的補償対象外項目が多いペット保険なので注意が必要だと思います。

※補償対象外となる全ての病気・ケガを記したものではありません。詳細は、重要事項説明書および約款でご確認ください。
※実際の保険金の支払いについては、「補償開始前からの症状か」などを含め保険会社が審査・査定を行ったうえでの判断となります。また、前提条件の相違等により補償内容が異なる場合があるので、実際に適用される補償内容について保険会社に問い合わせたうえで商品選択を行ってください。

注意点③待機期間がある

アクサダイレクトは他の多くのペット保険と同様、待機期間があります。

待機期間→初年度契約の保険始期日から一定期間中、保険金が支払われない期間

具体的な期間は、病気30日・がん120日です。この期間中に治療(注)を開始した病気・がんは待機期間終了後でも補償の対象となりません。

(注)治療には診察・検査を含む。
※詳細は、重要事項説明書等でご確認ください。

保険料

例として、
「トイプードル(犬1)、補償割合70%、年払(0~10歳)、インターネット割引の適用無し、マイクロチップ装着あり、選択可能なオプション特約は選択しない、保険金支払い実績による割増引制度を考慮しない場合」
「猫血統腫、補償割合70%、年払(0~10歳)、インターネット割引の適用無し、マイクロチップ装着あり、選択可能なオプション特約は選択しない、保険金支払い実績による割増引制度を考慮しない場合」

という2つの条件で保険料を算出しました。

※2021年6月1日以降の保険料

年齢 トイプードル(犬1) 猫血統腫
0歳 29,030 23,130
1歳 25,500 21,980
2歳 24,320 20,970
3歳 26,890 22,620
4歳 30,930 25,620
5歳 36,500 28,490
6歳 44,910 31,280
7歳 57,850 35,440
8歳 75,860 44,890
9歳 89,960 54,030
10歳 105,700 68,410
合計※ 547,450 376,860

※上表0~10歳の保険料を単純合計したもの。

犬保険料表
猫保険料表

【上表の保険料の前提条件】
・保険料表に基づいて作成。
・「トイプードル(犬1)、補償割合70%、年払(0~10歳)、インターネット割引の適用無し、マイクロチップ装着あり、選択可能なオプション特約は選択しない、保険金支払い実績による割増引制度を考慮しない」。
・「猫血統腫、補償割合70%、年払(0~10歳)、インターネット割引の適用無し、マイクロチップ装着あり、選択可能なオプション特約は選択しない、保険金支払い実績による割増引制度を考慮しない」。

【注意事項等】
※保険料は、今後の商品改定等により変更となる場合があります。
※ペット保険に加入する際、前提となる条件の違いにより保険料が異なる場合があります。実際に適用される保険料については、保険会社に問い合わせたうえで商品を選択しましょう。

※表は保険商品の内容の全てが記されているものではありません。あくまで参考情報としてご利用ください。
※記載された保険商品の詳細な内容については、必ず重要事項説明書や約款にて全般的にご確認ください。

アクサダイレクト重要事項説明書

毎年保険料が上がる設計で、この条件の10歳のトイプードルだと、年払いの保険料は10万円を超えてきます。

その他の特長や注意点

補償内容に保険料と重要項目についてみてきましたが、アクサのペット保険には他にもメリット(特長)やデメリット(注意点)があります。

特長①示談交渉付きの賠償責任特約

ご契約のペットが他人に噛み付いたり、他人の物を壊したりなど、被保険者に法律上の損害賠償責任が生じた場合、1回の事故につき1,000万円を限度に補償します。
1事故1,000万円と手厚いですし、示談交渉付なのはペット保険では今のところアクサだけです。

ただ、この特約は自動車保険や火災保険など様々な保険でつけることができるもの(「個人賠償責任特約」)でもあります。自身が加入している保険で既に加入・カバーされているということもありますし、ペット保険ではなく自動車保険や火災保険で加入した方が広範囲でカバーできるということもあります。

既に付帯している保険に加入していないかどうか、加入しているとしたら内容はどうなっているかを確認して、付帯するかどうか決めるのが良いでしょう。

※詳細は、重要事項説明書等でご確認ください。

特長②割引がある

また、2つの割引制度があります。

・インターネット割引
インターネットで申込むと初年度の保険料が3,000円お得になります。
ただし、「支払方法はクレジットカード支払いのみ」、「月払いでは割引額が異なる場合がある」、「保険料で【犬4】に分類される場合はインターネット申込み不可」といった制限があるので注意が必要です。

・マイクロチップ割引
マイクロチップを装着していると保険料の割引を受けられます。
ただし、適用するにはAIPO(動物ID普及推進会議の略称。マイクロチップで動物固体識別の普及推進を行う組織)の登録が必要になります。

※マイクロチップの装着費用は飼い主負担となります。
※詳細は、重要事項説明書等でご確認ください。

特長③無料相談サービスがある

24時間365日、獣医師に無料で相談できるサービスがあります。
ペットと暮らしていると体調が気になったり、しつけで困ったりすることがあるでしょう。
ペット健康相談サービスでは、そんなペットの悩みを電話で気軽に相談できます。
なお、通信料は契約者の負担となります。

※詳細は、重要事項説明書等でご確認ください。

注意点①割増引制度がある

アクサダイレクトには、保険金支払いの有無によって翌年の保険料が変わる割増引制度があります。

保険金支払いの有無を判定する期間(判定期間)に保険金が支払われた場合、翌年の基本保険料が5%割増になります。
保険金が支払われなかった場合は、翌年の基本保険料が5%割引になります。

保険金を受け取らなかった場合はお得になる制度ではありますが、保険金を受け取った年の次年度の保険料は高くなるので注意しましょう。

参照元:保険金支払い実績による割増引制度

注意点②継続が謝絶される可能性

アクサには「保険期間に関する特約(自動継続)」があり、原則継続前の保険契約と同一の条件で契約を自動継続できます。

しかし、重要事項説明書には以下のようにもあります。
「ご継続の際にはすべての契約を対象に継続審査を実施しています。継続審査は契約期間中の病気の種類・程度および保険金の請求状況などをもとに行います。審査の結果、お引受条件の変更をご提示させていただく場合や、ご継続をお断りする場合がありますので、あらかじめご了承ください。」(太字は当サイト)

その他のペット保険も、保険商品が不採算になった場合などでは契約の更新を引受けないなどの注意喚起をしている場合があるように、「100%」自動更新ではないのでややこしいのですが、

重要事項説明書・約款で継続を謝絶する可能性があることを明記しているのはアクサだけです。

一度謝絶されることにでもなれば、改めてペット保険に加入するというのは非常に難しくなりますから加入の際は理解しておく必要があります。

※詳細は、重要事項説明書等でご確認ください。

まとめ:謝絶されると再加入は困難

ペット保険に加入するには、ペットが「原則健康体であること」が求められます。ですので、もし謝絶されてしまった場合は新たにペット保険に加入するのは非常に困難になります。
アクサダイレクトのペット保険に加入する際は、このリスクを必ず頭に入れておく必要があるでしょう。

他の多くのペット保険は、原則自動で更新され終身まで契約を継続することができるので、そられを検討するのも手だと思います。

最後に、ここまで述べてきたアクサダイレクトのメリット(特長)やデメリット(注意点)をまとめておきましょう。

メリットや特長

・日額・回数制限がない
・免責金額なし
・ペット保険賠償責任危険補償特約が示談交渉付で手厚い
・割引がある
・付帯サービスがある

デメリットや注意点

・待機期間がある
・補償割合70%は満10歳まで
・補償対象外項目が多い
・継続謝絶される可能性がある

ぜひ参考にしてペット保険選びに役立ててください!

表示内容は特別に記載のない限り2021年4月30日現在の内容です。