ペットが高年齢期に差し掛かり、以前より健康面を不安に思うようになったという方もいるのではないでしょうか?
「保険に入って、もしもに備えたい」
そんなあなたのために、このページでは高齢でも加入できるペット保険を徹底比較していきます。

高齢にもなると、ペット保険を乗り換えることは困難になるので、実質的にはペット保険選びはラストチャンス。ぜひ自分に合ったプランを選んでいただきたいと思います。

この記事では、高齢のペットのための保険を選ぶうえで絶対におさえておきたいポイントと、実際に補償内容を比較したうえでおすすめのペット保険を徹底比較して解説していきます。

各プランの比較検討においては、補償内容、補償対象外など、項目ごとで分けて分析していきます。きっとあなたに合ったプランが見つかるはずです。

おすすめのプランも紹介しています。ぜひ参考にしてペット保険選びに役立ててください!

高齢ペットの保険選びのポイント

まず初めに、高齢ペットの保険選びの際、気をつけるポイントを2つ用意しました。

【ポイント①】通院補償は必要?

ペット保険は主に、入院・手術に加え通院もカバーする保険(「フルカバー型」「日額制限なし型」)と、手術と入院に特化した保険に大別できます。

入院・手術に加え通院も補償する保険は、補償範囲が手厚い代わりに、保険料は高い傾向にあります。
対して、手術と入院に特化した保険だと、通院補償がない代わりに、保険料は抑えられている傾向にあります。

はたして、高齢の犬や猫は、どちらを選択するのがベストなのでしょうか?

結論として、当サイトは入院・手術に加え通院もカバーする保険をおすすめします。
犬や猫も高齢になると、通院による診療が増える可能性が高いからです。

通院による診療が増えることを示す例として、「腎不全」の罹患率の推移を見てみましょう。


アニコムどうぶつ白書2013」のデータより作成

高齢になると、犬・猫ともに「腎不全」の罹患率は爆発的に増えます。「腎不全」は慢性疾患で、完治することはありません。生涯通して通院を行っていく必要が出てきます。

通院補償がないペット保険だと、「腎不全」のリスクに対してはほぼノーガードになります。
他にも、高齢になると糖尿病や膵炎のリスクも高まるので、通院補償はあった方が良いでしょう。

もちろん手術のリスクもあります。ですが、手術は高齢になってリスクが急激に増すものではありません。
アイペットによれば手術費用請求の「過半数が0~6歳」であり、むしろ若年齢層の方が多いくらいです。
高齢になれば手術に耐えられない身体になってしまう可能性もありますから、通院補償をないがしろにしてまで、手術を手厚くする必要はないでしょう。

よって当サイトは、高齢の犬・猫には手術と入院に特化した保険ではなく、入院・手術に加え通院も補償する保険をおすすめします。

次は、注意すべき高齢時の保険料について見ていきましょう。

【ポイント②】高齢時の保険料

高齢ペットの保険を選ぶ際に注意すべきポイント2つ目は保険料です。

人間の保険と同じように、ペット保険の保険料も高齢になるにつれて上昇していくのが一般的です。

なかには、年間の保険料が10万円以上になるプランもあります。

高齢になればなるほど、他のペット保険に乗り換えるというのは非常に難しくなります。終身での加入を想定して、あらかじめ高齢になった時の保険料も確認しておくこと、もうすでに高齢である場合は高齢でも加入できるペット保険であり、保険料が割高でないか確認しておくことが重要です。

高齢でも加入できるペット保険を徹底比較

cat
上で確認した2つのポイントを含め、高齢ペットにおすすめのプランを徹底比較していきましょう。

補償内容は2タイプ

ここでは当サイトで扱っている15社の中から「10歳でも新規で加入できる」ペット保険について比較します。高齢犬・高齢猫には通院補償が必要という考えから、通院・入院・手術をカバーする「フルカバー型」「日額制限なし型」に限定してみていくことにしましょう。

補償内容は以下の2タイプです。

通院・入院・手術をすべてカバーして、補償額や補償できる回数に制限がある「フルカバー型」が3プラン、「日額制限なし型」が4プランです。

各プランの新規加入できる年齢の上限は以下の通りです。

アイペット「うちの子」12歳11か月
楽天「ずっといっしょ[もっと]」(通院つき)11歳未満(10歳11か月まで)
つばき少短「Lプラン」「Mプラン」「Sプラン」12歳11か月まで
フルカバー型3プランの新規加入できる年齢の上限
au損保「通院あり」10歳まで
SBIいきいき「スタンダード」「ライト」11歳11か月まで
日本ペット「プラチナプラン」満10歳まで※
ペッツベスト「セレクトBEST」12歳11か月まで
日額制限なし型4プランの新規加入できる年齢の上限

日本ペットの加入年齢上限

満7歳以上で90%補償プランを選びたい場合はインターネット不可で紙での手続きのみ。

以降はSBIいきいき少短に関してはスタンダードプラン、つばき少短に関してはLプランを取り上げ、この7プランについて徹底比較していきます。まずは、補償割合や支払い限度額は以下をご覧ください。

フルカバー型

アイペット「うちの子」楽天「ずっといっしょ[もっと]」(通院つき)つばき少短「Lプラン」
補償割合50%70%50%70%50%70%
通院支払限度額12,000円12,000円15,000円15,000円
限度日数22日22日22日
入院支払限度額12,000円30,000円10,000円14,000円15,000円
限度日数22日25日22日
手術支払限度額100,000円150,000円120,000円150,000円150,000円
限度回数2回3回2回
その他予防後治療補償
年間の最大補償額72.8万円122.4万円92.4万円115.5万円101万円

日額制限なし型

au損保「通院あり」SBIいきいき
「スタンダード」
日本ペット
「プラチナプラン」
ペッツベスト
「セレクトBEST」
補償割合50%70%50%70%50%70%90%60%80%
年間の補償限度額通院20万円
入院・手術50万円
通院28万円
入院・手術70万円
50万円70万円50万円70万円90万円20万・50万・100万円
からの選択制
その他の補償

※保険商品の内容の全てが記されているものではありません。あくまで参考情報としてご利用ください。a
※補償の対象外となる項目もあります。詳細は、重要事項説明書および約款でご確認ください。
※実際の保険金支払いについては、「補償開始前からの症状か」などを含め保険会社が審査・査定を行ったうえでの判断となります。また、前提条件の相違等により補償内容が異なる場合があるので、実際に適用される補償内容について保険会社に問い合わせたうえで商品選択を行ってください。
※記載された保険商品の詳細な内容については、必ず重要事項説明書や約款にて全般的にご確認ください。

通院回数がこれから増える可能性を考えれば、「日額制限なし型」の方が良いと思われる方も多いかもしれません。

ただし、当サイトは「日額制限なし型」を安易におすすめはしません。
・失効するプランがある・補償対象外項目が多いなどの理由が挙げられます。

詳しくは日額制限なし型に関する記事をご参照ください。

ペット保険比較「日額制限なし型」を選ぶべき?見落としがちなデメリットとは?

窓口精算に対応しているペット保険は?

冒頭でも述べたように、高齢になると通院回数が増える傾向にあります。そのたびに複雑な請求手続きをするのは大変ですよね。

窓口精算に対応しているプランであれば、治療のたびに請求手続きをする手間が省けます。

窓口精算とは、動物病院の窓口でペット保険の保険証を提示すると、その場で自己負担分のみを支払うことによって診療を受けられる制度のことです。人間の健康保険証と同じようなしくみですね。

アイペットはこの便利な窓口精算に対応しています。ただし、対応動物病院でしか利用できないので、加入を考えている場合はあらかじめ確認しておきましょう。

アイペット対応動物病院を探す

アイペットは5,000を超える病院と提携しているので、基本的には安心して利用できると思います。

なお、つばき少短も窓口精算が利用可能なのですが、どの病院に対応しているかは今のところ不明です。新興のペット保険なだけあって、現状あまり多くないのではないかと思います。

他のペット保険(窓口精算でも、対応動物病院でない場合)は、後日精算になります。

診療費を一旦全額動物病院に支払い、後で領収書や、必要に応じて診断書などを用意して、保険会社に送付し請求する、という手間がかかります。

ですので、スムーズに保険金請求したい、という方にはアイペットがおすすめです。あるいは、後日精算の中でも、日本ペット(アニポス)と楽天は、スマホやPCからペーパーレスで請求が可能なので比較的便利だと思います。

なお、アイペットは窓口精算に対応している分、保険料がやや高めということには注意してください。

※詳細は、重要事項説明書および約款でご確認ください。

すぐに補償が開始されるプランはどれ?

高齢になるといつ病気になるかわからないので、保険加入後できるだけ早く補償を開始してほしい!と思う飼い主さんもいるでしょう。

そもそも申込みから補償開始までにラグがありますし、補償が開始してもなお補償されない期間があるのは不安、という方もいるでしょう。

そんな方には保険加入後の待機期間がないプランをおすすめします。

待機期間とは、「保険始期日から一定期間中、保険金が支払われない期間」のことです。

加入して最初の一定期間だけなので気にしすぎてもしょうがない面はありますが、待機期間中に発症した病気は、待機期間が終わっても補償されないので注意してください。

以下の表をみると、だいたいのプランが1ヶ月ほどの待機期間がありますが、どうしても心配という方は、待機期間が0日のアイペットをおすすめします。

アイペット「うちの子」待機期間なし
au損保「通院あり」病気30日
SBIいきいき「スタンダード」病気1か月
日本ペット「プラチナプラン」病気30日・がん60日
楽天「通院付き」病気30日
ペッツベスト「セレクトBEST」病気30日・がん60日
つばき少短「Lプラン」病気30日
各社の待機期間

※表は保険商品の内容の全てが記されているものではありません。あくまで参考情報としてご利用ください。

※記載された保険商品の詳細な内容については、必ず重要事項説明書や約款にて全般的にご確認ください。

アイペット「うちの子」重要事項説明書

au損保ペット保険重要事項説明書

SBIいきいき少短重要事項説明書

日本ペット少短重要事項説明書

ペッツベスト「セレクトBEST」重要事項説明書

楽天ペット保険重要事項説明書

つばき少短約款

免責金額があるプランは?

免責金額とは、「保険会社が保険金を支払わなくてもよい金額」のことです。定められた金額までは保険加入者の自己負担となります。

今回比較しているプランの中では、ペッツベストとつばき少短に免責金額があります。

ペッツベストの場合、「「年間2・5・10万」の3種類から選択」することになります。

要するに、年間で補償対象となる累計の診療費が「2・5・10万」に達したところから補償されます。

つばき少短の場合、「通院1日1,000円」です。

※詳細は、重要事項説明書および約款でご確認ください。

免責金額があると、そのぶん保険料は下がる傾向にありますが、通院など少額の治療費では受け取れる保険金が少なくなることにも注意が必要です。高齢になると通院が多い傾向にあるので、どちらがよいかはご自身でご検討いただく必要があります。

 

高齢時の保険料を確認

高齢時の保険料には注意が必要です。冒頭でも触れたように、ペット保険の保険料は高齢になるにつれて上昇していくのが一般的だからです。

補償内容もみたうえで、保険料を比較してみることをおすすめします。

以下、保険料の具体的な条件を犬と猫1例ずつ算出しました。ぜひ参考になさってください。

「トイ・プードル、補償割合70%、年払(10~20歳)、各種割引制度の適用無し、選択可能なオプション特約は選択しない」

「猫、補償割合70%、年払(10~20歳)、各種割引制度の適用無し、選択可能なオプション特約は選択しない」

という条件で保険料を算出しました。

なお、ペッツベストおよびつばき少短は補償割合70%コースがないため、下の表では表示していません。

au損保と楽天の保険料は、高齢になると特に高額になるので注意して下さい。

保険料の安さだけで保険料を選ぶのはNGではあるものの、保険料が高いと「少ない保険料で大きな補償」という保険のメリットを享受できなくなる可能性も出てきます。

それこそ「貯金で良い」となってしまいかねませんので、「高すぎる」と感じる保険は選ばないのが吉でしょう。

※この保険料表示にかかる詳細な前提条件は、保険料表の直下に記載していますので、そちらでご確認ください。

トイプードル(年払保険料(円))

年齢 アイペット「うちの子」 au損保「通院あり」 SBIいきいき「スタンダード」 日本ペット「プラチナプラン」 楽天「通院付き」
10歳 81,380 77,560 55,720 55,250 71,840
11歳 89,950 88,130 55,720 57,540 87,880
12歳 99,200 101,110 81,060 59,810 98,900
13歳 99,200 116,230 81,060 62,110 106,050
14歳 99,200 133,800 81,060 64,260 117,000
15歳 99,200 154,250 81,060 66,530 129,170
16歳 99,200 178,070 81,060 67,680 142,530
17歳 99,200 205,830 81,060 68,740 157,040
18歳 99,200 238,180 81,060 69,940 172,650
19歳 99,200 275,950 81,060 71,010 189,310
20歳 99,200 320,040 81,060 72,550

206,950

猫(年払保険料(円))

年齢 アイペット「うちの子」 au損保「通院あり」 SBIいきいき「スタンダード」 日本ペット「プラチナプラン」 楽天「通院付き」
10歳 58,190 56,120 40,950 50,810 58,000
11歳 58,190 64,190 40,950 53,790 68,770
12歳 58,190 74,630 58,170 55,890 75,960
13歳 58,190 87,110 58,170 56,260 81,250
14歳 58,190 102,050 58,170 58,480 89,340
15歳 58,190 120,000 58,170 60,710 98,330
16歳 58,190 141,580 58,170 61,880 108,210
17歳 58,190 167,620 58,170 62,980 118,930
18歳 58,190 199,080 58,170 64,190 130,470
19歳 58,190 237,210 58,170 65,280 142,780
20歳 58,190 285,510 58,170 66,460 155,820

【上表の保険料の前提条件】
・各社の保険料表に基づいて作成。
・上表「トイ・プードル、補償割合70%、年払(10~20歳)、各種割引制度の適用無し、選択可能なオプション特約は選択しない」。
・下表「猫、補償割合70%、年払(10~20歳)、各種割引制度の適用無し、選択可能なオプション特約は選択しない」。
・なお、ペッツベストおよびつばき少短は補償割合70%コースがないため、上表では表示していない。

【注意事項等】
※保険料は、今後の商品改定等により変更となる場合があります。
※ペットの健康状態等による引受基準は各社によって異なります。
※ペット保険に加入する際、前提となる条件の違いにより保険料が異なる場合があります。実際に適用される保険料については、保険会社に問い合わせたうえで商品を選択しましょう。
※ペット保険は、保険料だけではなく、補償内容など他の要素も考慮した上で比較検討してください。

※表は保険商品の内容の全てが記されているものではありません。あくまで参考情報としてご利用ください。
※記載された保険商品の詳細な内容については、必ず重要事項説明書や約款にて全般的にご確認ください。

まとめ

フルカバー型ならアイペットがおすすめ

アイペットは、利便性の高い窓口精算に対応しているうえ、補償対象外項目が少ない、付帯サービスが充実しているなどのメリットもあります。
つばき少短も、補償対象外が比較的少ない点がメリットです。またこのページでは載せていませんが、保険料も「高すぎる」とまではいかないと思います。ですが、通院日額1,000円の免責金額があるのが気になる方にはおすすめしません。免責金額に特にこだわりがなく、つばき少短をご検討の方は以下のページからご確認ください。

つばき少短のペット保険、4種類から選択可能、ユニークな補償・特約あり

楽天をオススメしない理由は、高齢時の保険料が高額だからです。この点に納得できるのならば、検討をおすすめできます。

これら3プランは補償額や補償回数に制限がある保険であることにも注意が必要です。

支払限度額を超える高額な手術が必要になる可能性がありますし、「アニコムどうぶつ白書2019」によると、猫は腎臓病になると年平均15回の診療が必要になるので、限度日数を越えてくる可能性は十分にあります。

メリットはあるものの、当然注意点もあり、全面的なオススメはできない、という点は注意してください。

日額制限なし型ならSBIいきいき少短がおすすめ

まず、SBIいきいきは、日額制限なし型にもかかわらず、限度額に達しても失効しない、という点がおすすめできます。
また保険料が抑えられている点もメリットだと思います。

ただし、歯科治療、椎間板ヘルニアなどが補償対象外なのは注意が必要です。

既に歯周病になっている場合などは、どの保険でも原則「(かかっている歯周病などの)歯科治療は補償しない」という条件付きでの加入となるので、もしそのような場合は割り切って加入するのもありかもしれません。

ペット保険を選ぶ際は、内容を全般的に確認したうえで、メリット・デメリットなどを理解し、納得したうえで加入するようにしましょう。

表示内容は特別に記載のない限り2021年5月18日現在の内容です。