ペットメディカルサポート「PS保険」のペット保険は、通院・入院・手術を補償する「フルカバー型」のペット保険で、生後30日~満9歳未満の犬・猫が加入することができます。

「お手頃な保険料」「補償割合100%」などのメリットがあり、非常に魅力的に映るペット保険ですよね。

メリットが多いことは確かにその通りなのですが、見逃すと後悔してしまいかねない落とし穴もあります。特に影響を受ける可能性があると考えられるのは猫の飼い主で、必ず確認しておく必要があると考えます。

本文で様々な角度から特長(メリット)や注意点(デメリット)を説明していきます。

ぜひ参考にしてペット保険選びに役立ててください!

PS保険の補償内容の特長・注意点

PS保険

PS保険のメリットの一つに、補償割合100%があることがあげられます。
しかし、これは「すべて補償される」と同義ではないので注意してください。
PS保険は日額・回数制限があるので、その範囲内の補償になります。

 

PS保険の補償内容
補償割合 50% 70% 100%
通院 支払限度額 10,000円
限度日数 20日
入院 支払限度額 20,000円
限度日数 30日
手術 支払限度額 100,000円
限度回数 2回
その他 車いす補償費用10万円
年間の最大補償額 110万円

補償割合は継続時に変更が可能なのですが、上げる場合(例:50%→100%)は、現在の契約を解約して新たに申し込む必要が出てきます。対して、下げる場合(例:100%→50%)は署名と捺印だけで手続きができます。
上げる方は手続きがややこしいだけでなく、告知によっては条件付きの引受けになったり、引受けが断られる場合があるので注意が必要です。
特にこだわりがなければ、できるだけ補償割合の高い方から見ていくのが良いのではないかと思います。

※詳細は、重要事項説明書等でご確認ください。

注意!同傷病の限度日数はリセットされない

補償に関して、見逃せない注意点(デメリット)があります。

それは、補償対象となる傷病が発生した保険期間で限度日数は通算されるということです。

要は同じ病気やケガの限度日数は、契約更新があってもリセットされないということです。

このことは特に猫に影響が大きいです。なぜなら猫は、完治しない(継続して治療が必要になる)泌尿器疾患にかかってしまうことも珍しくないからです。

猫の請求理由TOP10
順位 傷病名 1頭当たりの年間診療回数 1頭当たりの平均年間診療費(円)
1 慢性腎臓病(腎不全含む) 15.0 272,598
2 嘔吐/下痢/血便(原因未定) 2.2 37,601
3 膀胱炎 3.0 45,741
4 胃炎/胃腸炎/腸炎 2.2 36,334
5 心筋症 6.6 164,135
6 結膜炎(結膜浮腫含む) 1.7 18,647
7 原因未定の外耳炎 2.7 28,166
8 元気喪失(食欲不振含む、原因未定) 2.4 48,947
9 糖尿病 14.0 321,831
10 原因未定の皮膚炎 2.2 24,592

アニコム家庭どうぶつ白書2019」より(表中太字は当サイトによる)

一般的に限度日数(回数)は、継続更新のたびにリセットされてゼロから利用することができるので、PS保険に関してもそうであると思い込んでいる方がいたかもしれません。必ず注意が必要なポイントです。

車いす補償は限定的

PS保険は年間の補償限度額(支払限度額×限度日数(回数))が110万円で一見手厚く思えますが、そのうちの10万円はその他の補償である「車いす補償」の金額です。

この補償は「事故で歩行が困難になった際、車イスなどの装備・装具の費用を最大10万円まで補償」というものです。
注意すべき点は、病気が原因で歩行困難になった場合は、補償の対象とはならないことです。
「事故で歩行が困難になったとき」という非常に限定的な補償なので、例えば事故の可能性はほとんどない室内買いのペットの場合は、利用することがほとんどない補償かもしれません。

※詳細は、重要事項説明書等でご確認ください。

待機期間・免責金額はない

なお、待機期間や免責金額はありません。
「待機期間がない方が良い」と考えている方もおられると思いますが、実は待機期間がないペット保険は、他にアイペット・イオン・FPCだけと意外と多くないので、これもメリットと言えるでしょう。

※。詳細は、重要事項説明書および約款でご確認ください。

補償対象外は多くない

補償対象外項目は非常に重要な項目ですが、見落としがちなポイントでもあります。
後で「補償されると思っていたことが補償されない!」なんてことにならないように、あらかじめ確認しておく必要があります。

とはいえ、PS保険は補償対象外項目が比較的多くないペット保険です。

以下で、会社によって補償対象外か否かが異なっている主な病気やケガなどについて、補償対象外と定められているかどうかを表にしました。なお、アイペットとアニコムをベンチマークとして比較します。

病気やケガ/会社 PS保険 アイペット アニコム
睫毛乱生 ×
涙やけ ×
歯科治療(注1)
猫エイズ
膝蓋骨脱臼
先天性疾患(注2)
股関節形成不全症 ×(注3)
レッグペルテス
てんかん
チェリーアイ
気管虚脱
椎間板ヘルニア
鍼灸治療 ×
時間外診療 × × ×
減感作療法 ×

(注1)不正咬合、歯列矯正など病気・ケガにあたらないもの、治療に該当しないものは含まない。
(注2)保険期間が始まった後に発見された先天性疾患。
(注3)股関節形成不全等の遺伝性疾患。

【上表の前提条件】
・ここでの補償対象外とは、重要事項説明書や約款で「保険金をお支払いできない主な場合」などとして記載のある病気やケガのことを指します。
・重要事項説明書や約款で補償対象外として記載のある病気やケガが「×」、記載のないものは「ー」で表示しています。実際の保険金支払いについては、保険会社が審査・査定を行ったうえでの判断となりますので、「ー」でも補償されない場合があります。

【注意事項など】
※表は補償対象外となる全ての病気・ケガを記したものではありません。詳細は、重要事項説明書および約款でご確認ください。
※実際の保険金の支払いについては、「補償開始前からの症状か」などを含め保険会社が審査・査定を行ったうえでの判断となります。また、前提条件の相違等により補償内容が異なる場合があるので、実際に適用される補償内容について保険会社に問い合わせたうえで商品選択を行ってください。

※ここには保険商品の内容の全てを記載しているものではありませんので、あくまで参考情報としてご使用ください。
※ここに記載されている保険商品の詳細な内容については、重要事項説明書および約款にて必ず全般的にご確認ください。

PS保険重要事項説明書
アニコム重要事項説明書
アイペット重要事項説明書

PS保険は遺伝性疾患が補償対象外とされているので注意が必要です。
とはいえ、歯科治療、膝蓋骨脱臼(パテラ)、保険期間開始後に発症した先天性疾患などは補償対象外ではないので、補償対象外項目が多いというほどの水準ではありません。

お手頃な保険料も魅力

例として、

「トイプードル(小型犬)、補償割合100%、年払(0~14歳)、各種割引制度の適用無し、選択可能なオプション特約は選択しない、インターネットによる申込」
「猫、補償割合100%、年払(0~14歳)、各種割引制度の適用無し、選択可能なオプション特約は選択しない、インターネットによる申込」

という2つの条件で保険料を算出しました。

年齢 トイプードル(小型犬)
0歳~2歳※1 30,930 28,390
0歳~2歳※2 30,420 28,120
3~5歳 34,870 31,840
6~8歳 46,590 40,390
9~11歳 49,360 42,970
12~14歳 55,920 48,890

※1 補償開始日時点で生後30日以上120日未満にご加入された場合、0~2歳まで「※1」の保険料となります。
※2 補償開始日時点で生後120日以上にご加入された場合、0~2歳まで「※2」の保険料となります。

PS保険保険料表

継続更新ごと(1年)で保険料が変わっていくペット保険が一般的ですが、PS保険の保険料変更は段階的です。
それもあり、高齢になっても抑えられた保険料になっています。

オプション特約・付帯サービス

重要事項については以上なのですが、PS保険にはその他にオプション特約や付帯サービスがあるので、ざっと紹介しておきます。

ペットセレモニー費用特約(火葬費用等担保特約)

ペットが最期を迎え、火葬を行うとき火葬にかかった費用を最大3万円まで補償してもらえる特約です。
付帯した場合追加料金がかかります。料金はプラン・年齢によって異なります。
継続時に新たに付帯しようとすると、告知が必要になります。告知の内容に基づく審査によっては付帯できない場合もあります。
なお、9歳以上(大型犬は15歳以上)になると、新たに付帯することはできません。

※詳細は、重要事項説明書等でご確認ください。

獣医師ダイヤル

ペットと暮らしていると急に体調が悪くなったり、しつけに困ったりすることがあるでしょう。
PS保険では、そういったトラブルを24時間365日獣医師が電話でサポートする「獣医師ダイヤル」を用意しています。
ペットの悩みを経験豊富な獣医師に無料で相談でき、急なトラブル時にも頼りになります。

※詳細は、重要事項説明書等でご確認ください。

まとめ:メリットは多いが、見逃せない注意点もある保険

以上、PS保険についてみてきました。
補償割合100%があったり、保険料が抑えられていたりという魅力があるプランですが、同じ病気だと限度日数がリセットされないというデメリットもあります。

PS保険のメリットや特長

・補償割合100%がある
・その他の補償がある
・補償対象外項目が多くない
・免責金額がない
・待機期間がない
・保険料がお手頃

PS保険のデメリットや注意点

・必ずしも全額補償ではない
・遺伝性疾患は補償対象外
・同傷病の限度日数がリセットされない

限度日数が同じ病気でリセットされないのは、非常に大きなポイントとなります。特に猫の飼い主の方は注意するようにしてください。

PS保険のホームページ

表示内容は特別に記載のない限り2021年4月28日現在の内容です。