SBIプリズム「プリズムコール」は、犬・猫に加えてうさぎなど小動物、鳥、爬虫類も加入できるペット保険です。
犬・猫の場合、新規で加入できるのは生後60日~満9歳未満です。満8歳以上だと、健康診断を受ける必要があります。

プランの特徴は、補償割合100%があること。ペット保険でポピュラーなのは50%・70%ですから、100%は手厚く思えますよね。
しかし、本文で述べていきますが、場合によっては満足いくほどの補償を受けることができない可能性があるので注意が必要です。

ここでは、SBIプリズム「プリズムコール」の特長に加え、見逃してはいけない注意点・デメリットも詳しく説明していきます。

ぜひ参考にしてペット保険選びに役立ててください!

なお、このページでは犬と猫の加入を前提として述べていきます。小動物、鳥、爬虫類に関しては別記事で述べているので、そちらをご参照ください。

補償割合100%でも限度額は低い

プリズムコールは、日額・回数制限があるタイプのペット保険です。

プラン名グリーンプランIIプレミアムオレンジプランIIホワイトプランII
補償割合100%100%100%
通院支払限度額6,000円5,000円
限度日数60日60日
入院支払限度額12,000円10,000円15,000円
限度日数60日30日30日
手術手術支払限度額90,000円60,000円150,000円
ガン手術支払限度額150,000円90,000円200,000円
限度回数手術・ガン手術通算して年2回
その他葬祭保険金:3万円
高度後遺傷害保険金:5万円
診断書費用保険金:年間1万円

冒頭で述べた通り、補償割合が100%なのが特長です。要するに、日額・回数制限の範囲内なら、診療費の全額が補償されることになります。いずれのプランにも免責金額はありません。

ただし、日額制限(支払限度額)がネックです。

アニコム家庭どうぶつ白書2019」によると、犬の通院の診療単価は平均で10,183円、猫は8,414円です。
通院を補償する2プランの通院の支払限度額はそれぞれ、6,000円、5,000円。平均より下回っています。

補償割合100%と言えども、診療費が支払限度額をオーバーすることで、自己負担が増える可能性はそれなりに高いと思います。

※補償の対象外となる項目もあります。詳細は、重要事項説明書および約款でご確認ください。

手術の支払限度額も低い

アニコム家庭どうぶつ白書2019」によると、犬の手術理由TOP10のうち7項目は1回あたりの平均診療費が10万円以上、猫に関してもTOP10のうち6項目が平均10万円以上かかっています。

「グリーンプランII」「プレミアムオレンジプランII」に関しては、手術の支払異限度額がそれぞれ9万円。6万円なので、これもオーバーしてしまう可能性はそれなりにあると思います。

補償割合100%と言えども、全額補償されない可能性もそれなりにある、ということには注意してください。

※補償の対象外となる項目もあります。詳細は、重要事項説明書および約款でご確認ください。

順位傷病名1回あたりの診療費平均値(円)
1歯周病/歯肉炎(乳歯遺残に起因するものを含む)61,547
2その他の皮膚の腫瘍84,586
3消化管内異物/誤飲128,024
4乳腺腫瘍/乳腺腫瘤119,208
5膝蓋骨(亜)脱臼220,711
6子宮蓄膿症155,240
7全身性の腫瘍117,702
8外傷(挫傷/擦過傷/打撲)187,078
9歯根腫瘍/根尖腫瘍66,588
10骨折(前肢)190,655
順位傷病名1回あたりの診療費平均値(円)
1歯周病/歯肉炎(乳歯遺残に起因するものを含む)61,519
2消化管内異物/誤飲125,618
3その他の皮膚の腫瘍79,938
4膀胱結石192,889
5全身性の腫瘍97,851
6外傷
(挫傷/擦過傷/打撲)
76,524
7嘔吐/下痢/血便(原因未定)143,454
8乳腺腫瘍/乳腺腫瘤146,885
9骨折(後肢)205,424
10子宮蓄膿症114,576

アニコム家庭どうぶつ白書2019」から引用

その他の補償について

通院・入院・手術以外にも補償がある、というのもプリズムコールの特徴ではあります。それぞれ詳細を確認していきます。

葬祭保険金

ペットが亡くなってしまったときの火葬、埋葬、供養のための仏具購入費などの実費を、3万円を限度に補償します。

高度後遺傷害保険金

ペットが障害を被り、四肢のうちいずれかにおいて中手骨(前足)または中足骨(後足)より心臓に近い部分から欠損し、高度後遺障害が確定した日から90日以内かつ保険期間内に、ペット用車いすなどの移動補助器具を購入した場合に、5万円を限度に補償します。

これは補償までに必要な条件が多いです。
「ペットが障害を被り」かつ「四肢のうちいずれかにおいて中手骨(前足)または中足骨(後足)より心臓に近い部分から欠損し」かつ「高度後遺障害が確定し」かつ「90日以内かつ保険期間内に、ペット用車いすなどの移動補助器具を購入」する確率はどれだけあるでしょうか?非常に低いと思います。
確率はゼロではないとはいえ、当サイトとしては「保険で備えるほどのリスクではない」と感じています。

SBIプリズムはホームページで、「最高保障限度額」として、すべての補償の支払限度額×限度日数(回数)を足したものを表示していて、高度後遺傷害保険金もそれに含まれます。
実際はあまり利用機会がない補償の金額も含まれていることは注意しておきましょう。

診断書費用保険金

被保険者が、保険金を請求するにあたり提出する診断書等を作成する費用を、年間1万円を限度に補償。

プリズムコールは、保険金請求の際に、会社所定の診断書を獣医師に記入してもらう必要があります(注1)。
作成に費用が掛かることがあり、それが補償されるというわけです。

ありがたい補償ではありますが、ペット保険の中には診断書の提出が原則不要なところもあります。

(注1)通院と入院は、初診日(「保険金請求書」の通院期間または入院期間)の日付が保障開始日より6か月以上経過している場合はご提出を省略いただけます。ただし審査上必要と認めた場合、追って提出をお願いする場合があります。

※補償の対象外となる項目もあります。詳細は、重要事項説明書および約款でご確認ください。

待機期間など

プリズムコールには待機期間があります。
待機期間とは、「初年度契約の保険始期日から一定期間中、保険金が支払われない期間」のことです。

待機期間ガン45日

新規契約から45日以内にガンを発症する可能性は非常に低いとは思いますが、認識しておくことは重要です。
また、もし待機期間中にがんを発症してしまうと、待機期間が終わってもそのガンは補償されないので注意しておきましょう。

※詳細は、重要事項説明書および約款でご確認ください。

シニアプランへの移行

珍しい仕組みですが、プリズムコールでは定められた年齢になるとシニアプランに移行となります。小型犬・中型犬は満15歳以上、大型犬は満12歳以上、猫は満13歳以上です。

プラン名プラチナプランIIシルバープランII
補償割合100%100%
通院支払限度額6,000円5,000円
限度日数60日20日
入院支払限度額12,000円10,000円
限度日数60日20日
手術手術支払限度額90,000円30,000円
ガン手術支払限度額150,000円60,000円
限度回数手術・ガン手術通算して年2回
その他葬祭保険金:3万円
高度後遺傷害保険金:5万円
診断書費用保険金:年間1万円
診断書費用保険金:年間1万円

「シルバープランII」は「プレミアムオレンジプランII」よりも補償が手薄になったプランで、葬祭保険金や高度後遺障害保険金の補償もありません。
「プラチナプランII」は「グリーンプランII」と同じ補償内容となります。

シニア更新年齢になった際に、いずれかのプランを選択することになりますが、過去の治療歴(給付歴)等によっては、シルバープラン限定の更新となる場合もあります。
更新年齢になると他のペット保険に乗り換えるのはほとんど困難になるので、念のため確認しておきましょう。

※補償の対象外となる項目もあります。詳細は、重要事項説明書および約款でご確認ください。

歯科治療は補償対象外

アニコム家庭どうぶつ白書2019」によれば、犬・猫ともに手術理由1位は歯周病/歯肉炎(乳歯遺残に起因するものを含む)なのですが、プリズムコールでは歯科治療は補償対象外です。

また、犬の手術理由5位で、トイプードルやチワワなど小型の犬種に特に多い「膝蓋骨脱臼(パテラ)」、ラブラドール・レトリーバーなど大型犬・超大型犬に特に多い「股関節形成不全」も補償対象外です。
これらを飼っている方にはあまりオススメできません。

以下で、会社によって補償対象外か否かが異なっている主な病気やケガなどについて、補償対象外と定められているかどうかを表にしました。
大手のアニコムをベンチマークとして比較しています。

病気やケガSBIプリズムアニコム
睫毛乱生×
涙やけ×
歯科治療(注1)×
猫エイズ×
膝蓋骨脱臼×
先天性疾患(注2)×
股関節形成不全症×
レッグペルテス×
てんかん×
チェリーアイ×
気管虚脱×
椎間板ヘルニア
鍼灸治療×
時間外診療×
減感作療法××

(注1)不正咬合、歯列矯正など病気・ケガにあたらないもの、治療に該当しないものは含まない。
(注2)保険期間が始まった後に発見された先天性疾患。

【上表の前提条件】
・ここでの補償対象外とは、重要事項説明書や約款で「保険金をお支払いできない主な場合」などとして記載のある病気やケガのことを指します。
・重要事項説明書や約款で補償対象外として記載のある病気やケガが「×」、記載のないものは「ー」で表示しています。実際の保険金支払いについては、保険会社が審査・査定を行ったうえでの判断となりますので、「ー」でも補償されない場合があります。

【注意事項など】
※表は補償対象外となる全ての病気・ケガを記したものではありません。詳細は、重要事項説明書および約款でご確認ください。
※実際の保険金の支払いについては、「補償開始前からの症状か」などを含め保険会社が審査・査定を行ったうえでの判断となります。また、前提条件の相違等により補償内容が異なる場合があるので、実際に適用される補償内容について保険会社に問い合わせたうえで商品選択を行ってください。

※ここには保険商品の内容の全てを記載しているものではありませんので、あくまで参考情報としてご使用ください。
※ここに記載されている保険商品の詳細な内容については、重要事項説明書および約款にて必ず全般的にご確認ください。

SBIプリズム「プリズムコール」重要事項説明書
アニコム「ふぁみりぃ」重要事項説明書

保険料は一定なのが特徴

多くのペット保険は1年の更新ごとで保険料が変更されていきます。高齢になった時の方が病気やケガのリスクが高いので、保険料も上がっていくのが普通です。

しかしプリズムコールの保険料は、シニア専用更新プランに移行するまで一定となっています。

分類/プラングリーンプランIIプレミアムオレンジプランIIホワイトプランII
小型犬40,020円34,730円21,810円
中型犬50,750円44,490円27,220円
大型犬76,470円63,860円42,020円
32,520円28,240円17,880円
分類/プランプラチナプランIIシルバープランII
小型犬66,950円50,110円
中型犬84,880円64,310円
大型犬127,920円89,820円
54,380円40,580円

SBIプリズム「プリズムコール」保険料表

【注意事項等】
※保険料は、今後の商品改定等により変更となる場合があります。
※ペット保険に加入する際、前提となる条件の違いにより保険料が異なる場合があります。実際に適用される保険料については、保険会社に問い合わせたうえで商品を選択しましょう。

※表は保険商品の内容の全てが記されているものではありません。あくまで参考情報としてご利用ください。
※記載された保険商品の詳細な内容については、必ず重要事項説明書や約款にて全般的にご確認ください。

アイペット「うちの子」重要事項説明書

割引制度は充実

「プリズムコール」には3つの割引制度があります。

多頭割引

書面申込みに限り、2~3頭は5%、4頭以上は8%割引されます。
ただし、同一の契約者・保険料の決済方法および払込方法で、保険期間が1年以上の契約を申込んだ場合に適用されます。

インターネット契約割引

契約初年度のみ3%割引されます。
ただし、ペットの写真送付や保険料をクレジットカードで支払う必要があります。

福祉割引

書面申込みに限り、5%割引されます。
被保険者や被保険者と生計を同一にする親族が身体障害者手帳、療育手帳または精神障害者福祉手帳を持っている場合に適用されます。
ただし、保険期間が1年以上であることや身体障害者手帳などのコピーの提出が必要です。

※詳細は、重要事項説明書および約款でご確認ください。

まとめ:補償割合100%も、手厚いとは言い切れない

SBIプリズム「プリズムコール」についてみてきました。
補償割合100%があっても、支払限度額が比較的低く設定されているので、全額補償とはならないケースが考えられること。
歯科治療や膝蓋骨脱臼(パテラ)など補償対象外が多いこと。

この2点は特に注意しておきましょう。

ぜひペット保険選びの参考にしてください。

表示内容は特別に記載のない限り2021年5月13日現在の内容です。