愛犬が他の犬を噛んでしまった!賠償責任対応ができる保険について

ドッグランや散歩に出かけると、色んな種類の犬種がいるかと思います。
もしそこで、愛犬が突然他の犬を噛んでケガをさせてしまったら…あなたはどうしますか。どんなに注意をしていても、犬同士のトラブルは突然やってくることも。
そこで今回は、愛犬が他の犬を噛んでしまった際の対処法から、入っておくと安心な賠償責任補償についてまで詳しくご紹介したいと思います。

愛犬が他の犬を噛んでしまったら…あなたならどうする?

さっきまで大人しかったのに、愛犬が急に吠え始めて他の犬に噛みついてしまった…

飼い主さんからしたら「なぜ?」と不安とパニックに陥ってしまいますよね。そんな状況になった場合、あなたが真っ先にすることはどんなことでしょうか。

相手の犬に対する処置はどうしたらいい?


まずは愛犬と相手の犬を離すことが先決です。
愛犬と、噛みつかれた犬は興奮状態に陥っていますので、まずは「大丈夫だよ」と声を掛けながらお互いを引き離しましょう。

そしてケガの状況を確認し、必ず噛んだ犬の飼い主の連絡先を聞くこと、また愛犬の予防接種の受診状況を伝えください。

あとは今後のトラブルを回避するためにも、相手がいる時に保健所へ連絡を入れ、犬が相手側の犬を噛んでしまった旨を伝えるようにしてください。

保健所に連絡することにより、治療費などの問題についても間に入ってくれる場合もあるため、パニック状態でも落ち着いて対応することができますよ。

愛犬に対するケアも忘れずに

例え愛犬が他人の犬を噛んだからといって、怒鳴ったり、叩いたりすることは絶対に止めてくださ

恐怖心から噛んでしまっている場合、さらに大きな恐怖を植え付けてしまうと、次の噛みつきの度合いがより強くなってしまうからです。

そして飼い主との信頼関係も崩壊する恐れもあるため、愛犬が他人の犬を噛んでしまった際は「もう攻撃はしなくていいよ、大丈夫だよ」と恐怖の対象から遠ざけ、安心させてあげるようにしてください。

噛んだ後ではなく、噛まなくていい状況にさせてあげる「予防」の考えが何よりも1番大切なのです。

賠償責任などは発生するの?

ケガの治療費は負担。場合によっては慰謝料請求も!?

現在日本の法律では、犬や猫などの動物は民法上『物』として扱われます。

◆民法第85条◆
この法律において「」とは、有体物をいう。

ペットについての明文の規定はありませんが、民法の規定に従い「物」にあたると解釈されています。

あくまでも「物」としての扱いを受けるので、人が負傷したり死亡したりした場合のような高額な慰謝料を請求することができません。

ただし、ケガをさせてしまった際の治療費に関しては、時価を限度として支払うのが一般的でしょう。

しかし近年、盲導犬や飼い主にとって我が子のように愛着を抱いていることが想定される場合、時価額を超えてケガの状況から現実的に妥当と考えられる慰謝料を認める裁判例もあり、その額は数万円~数十万円程度といわれています。

相手の犬が後遺障害になったら…その損害も負担すべき?

もしも相手の犬が後遺障害を負ってしまった場合、治療費に加えその分の損害も負担すべきか気になりますよね。

基本的に後遺障害に関する損害は人間特有のものなので、動物について認められることは極めて難しいといえます。

そのため、後遺障害に関する損害まで負担する必要性は基本的にないでしょう。

飼い犬同士のケンカの場合、過失割合はどうなる?

例えば、一方的に愛犬が他の犬を噛んでしまった場合は、こちら側が100%悪いですが、飼い犬同士がケンカをしてどちらもケガを負った場合は、飼い主同士で話し合いをする必要があります。

その際、過失割合に大きく関わるのは全部で4つ。

①首輪・リードをしていなかった
②他人の敷地内に無断で入った
③飼い犬から目を離していた
④飼い犬をけしかけて、ケンカを誘導させた

これら上記に当てはまる場合、飼い主としての過失責任は大きくなりますので、過失割合に応じての治療費、または慰謝料の支払いを求められることになります。

またこれ以外にも少なからず過失割合に関わることとして、下記のような事項にも目を向けて話し合いを進めると良いでしょう。

・最初に噛みついたのはどちらか
・リードの長さや持ち方は適切だったか
・常に飼い犬のサイズを危険視して行動していたか
・最初にどちらの飼い主が犬同士のケンカを止めたか

ペット保険と一緒に特約をつけよう!

愛犬が他人の犬を噛んでケガをさせてしまった場合、基本的にケガの治療費は負担しなくてはいけないことがわかりました。

ただ、ケガの度合いによっても治療費が変わってくるため、総額でどのくらいの費用がかかるのか心配になりますよね。

万が一、相手の犬を死亡させてしまった場合、その損害に関しては犬を購入した代金や、新たに購入する場合に発生する代金相当額を基準に損害が算定されます。

そして犬が死亡する前に余儀なくされた治療費や、治療のためにやむを得ず飼い主が仕事を休んだ際の休業損害、交通費なども損害として請求される場合もあります。

それらを考えると、結構な金額がかかってくることが予想されます。

「急にこんな金額は払えない…」とならないためにも、ペット保険と一緒にペット賠償責任特約を付けておくことが安心といえるでしょう。

ペット賠償責任特約について

「ペット賠償責任特約?」と聞いて、一体どんな内容なのかパッと思い浮かばない方も多いかと思います。

では、ペット賠償責任特約とはどんな内容のものなのでしょうか。
一般的には次のような場合が、ペット賠償責任特約の対象となります。

①対人賠償

他人を噛んでケガをさせた

②対物賠償(対ペット)

他人のペットにケガをさせた

③対物賠償

ペットが他人の物を壊した

※ペット保険会社や事故内容などによっては、ペット賠償責任特約の対象外になる場合があります。詳細については各ペット保険会社にお問い合わせください。

具体例としては以下の通りです。

◆対人賠償◆
・宅配業者の人が来た際、飛び掛かって噛んでしまった
・散歩中に知らない人が犬の頭を撫でようとしたところ、驚いて噛んでしまった
・犬と散歩中に自転車と遭遇。犬が興奮して自転車に乗っている人を噛んでしまった
など

 

◆対物賠償◆
・友人のバックを噛んで壊してしまった
・他人のペットに対して噛みつき、ケガを負わせてしまった
など

※補償されるケースは各社によって異なります。詳細内容は各ペット保険会社にお問い合わせください。

また賠償責任特約は、ペットによって発生した訴訟費用や弁護士報酬、仲裁や和解、もしくは調停に要した費用なども補償されます。

ペットは予想だにしない行動を起こすこともあります。
万が一のためにも、ペット保険と合わせてペット賠償責任特約を検討してみるとよいでしょう。

ペット賠償責任特約を付けられるのは全部で5社

ペット賠償責任特約を付帯できるペット保険会社は何社あるのでしょうか。


※上記表をタッチすると拡大されます。

13社保険会社があるうちの5社が、ペット賠償責任特約をペット保険と合わせて契約することができます。

では、それぞれ特約の補償内容や料金はいくらなのでしょうか。


※上記表をタッチすると拡大されます。

≪アクサダイレクトの料金≫
※保険料はマイクロチップあり/なしで変わりますが、ペット賠償責任特約の料金は変わりません。


※上記表をタッチすると拡大されます。

補償の手厚さからいうと、アニコムとアクサダイレクトが1事故につき1,000万円まで補償してくれます。

またアクサダイレクトに関しては、示談交渉がセットで付いてくるので直接相手とやりとりをするのが不安だという方には心強い補償ですね。

ただし注意したいのが月々の特約料金です。
アクサダイレクトは犬種ごとに特約料金が異なります。そのため、大型犬に属する犬3・犬4になると、他社よりも高額な特約料金となりますので注意が必要です。

アニコムペット保険→加入前に知っておきたいデメリットは?口コミ・評判は? アイペット保険の加入前に知っておきたいデメリットは?目的で選べる2プラン魅力!口コミ・評判付き アクサダイレクトのペット保険。補償内容・デメリットを加入前に確認しよう!口コミ・評判は? イーペット保険のデメリットは保険料と補償限度額?口コミ・評判付き 日本ペットのデメリットは補償されない病気やケガの多さ|口コミ・評判は?

ペット賠償責任特約の注意点について知っておこう!

他人に対しての損傷があると、高額の賠償請求が発生する可能性が高いため、少しでも心配な方はペット賠償責任特約に入っておくべきといえるでしょう。

しかし、ペット賠償責任特約には注意すべき点が4つあります。そのため、以下の内容をよく読んで検討することをおすすめします。

①自動的にセットされるわけではない

ペット賠償責任特約は『任意加入』ですので、自動的に加入できるものではありません。
もし、ペット保険と一緒に検討をしているのであれば、契約の段階で「ペット賠償責任特約を付けたい」旨を伝えるようにしましょう。

②既に加入している保険で補えることも

皆さんの中には、火災保険や自動車保険、傷害保険といった保険に加入している方もいるかもしれません。

もしこれらの損害保険に加入をしているのであれば、一度契約内容を確認してみてください。

契約内容に「個人賠償責任保険特約」「日常賠償責任特約」のといった名目で特約がセットされている場合、ペットに関わる賠償責任も補償される可能性があります。

そのため、わざわざペット賠償責任特約に入る必要がないのです。

さらに2020年4月から自転車保険の義務化が始まりました。
もしも既に自転車保険に加入をしている場合、その補償内容でペットが他人や他人の物に損傷を与えてしまっても補償がされます。

ですので、自身が加入している保険内容によっては、わざわざペット賠償責任特約を付ける必要性がありませんので、加入前にチェックしておくとよいでしょう。

ペット保険の「特約」って本当に必要?有料オプションとして追加するほどではない!

③ペット賠償責任特約に入っていても補償されないケース

ペット賠償責任特約に入っていれば、全ての損傷に対して補償されるわけではありません。

例えば、故意によって他人のペットや物を損傷させたり、狂犬病ワクチンを接種していない場合は、補償対象外です。

さらに賠償責任が発生しない3つのケースにも注意しておきましょう。

●物損事故に対する慰謝料

⇒事故内容や損害内容によっても変わってきますが、物損事故や対動物事故などは被害者への慰謝料が認められない場合があります

 

●ドッグランでの衝突

⇒ドッグラン内で犬同士がケンカなどをしてケガをした場合は、通常過失となりません

 

●自身のペットを他人に預けている際に起きた事故

⇒友人や知人などにペットを預けている際、その時にペットが犯した損傷に関しては補償対象外となる場合があります

④賠償責任が発生しても補償対象外となるケースも…


本来であれば次のような場合は損害賠償責任となりますが、通常ペット賠償責任特約では補償対象にはならないため注意が必要です。

●同居している家族に対する損害賠償

⇒一緒に住んでいる家族(親族)が被害者の場合、補償対象外となります

 

●動物と一緒に仕事をする職種で起きた事故

サーカスや闘犬などといった、動物を使用して報酬を得る仕事に直接起因する損害賠償責任に関しては、ペット賠償責任特約の対象になりません

 

●預かっているもの・宿泊施設などにあるもの

⇒被保険者が使用している物や管理している物などは、例え他人から預かっている物であっても、補償の対象外となります

(例:友人から借りた本、ホテル室内にあるカーテンなど)

 

地震、津波、噴火による風水害などの自然災害

⇒地震などの自然災害で生じた賠償責任は、ペット賠償責任特約の対象ではありません

まとめ:自身の保険状況を確認した上で必要であればペット保険と一緒に加入しよう!

普段どんなに大人しい犬であっても、ふとした時に他の犬を襲ってしまうことは決して『ゼロ』ではありません。

いつ、何が起きてもおかしくはありませんので、万が一にのリスクに備えてペット保険と一緒にペット賠償責任特約についても検討されてみてはいかがでしょうか。

また、愛犬が人を噛んでしまった場合についての記事も掲載しておりますので、そちらもぜひ参考にしてみてくださいね。

犬が人を噛むと殺処分!?もしもに備えた賠償責任補償とは
注意事項
記事閲覧時は、記事閲覧時の注意事項をご覧下さい。
表示内容は特別に記載のない限り2020年6月23日現在の内容です。